乱視の真相
ショーで来年のビジネスが決まるとあって、各社とも命運をかけて新製品を投入します。
私も毎年このショーに行っていますが、香水のトレンドを研究するうえでも、非常に参考になります。
どのブースも特別なデコレーションで、ブランドイメージと製品の訴求に力を入れます。
会場には世界中から、商社、輸入業者やコンサルタントなどが集まり、商談がまとまるのです。
もっとも多い質問です。
たぶん、雑誌などによく取り上げられるので、いちばん気になるか食事やお悔やみの席で不謹慎だと思われるのではないかと心配なのです。
しかしよく聞いてみると、フランス料理やイタリア料理、あるいは中華料理ではなく、それは決まって和食、とりわけ高級割烹か寿司屋さんの場合です。
あの繊細な香りと味を堪能するには、香水の匂いが気になるのかもしれません。
そのたびに、日本の文化の奥深さを再認識します。
しかし、もしかしてこれは、思い過ごしではないかという気もします。
そこまで香りを気にするのなら、体臭や汗臭さ、たばこのにおいはどうなのでしょう。
このブーイングはたぶん、出がけにつけたトップノートか、つけすぎのせいだと思います。
あらぬ誤解を受けないため、和食のときはベースノートで参りましょう。
また意外に多いのが、お悔やみのときの香りについてです。
悲嘆にくれるご遺族や参列者に、しかしこれは、マナー違反ではありません。
香水は晴れの場だけでつけるものではないからです。
私の場合、葬儀に参列するときにも、必ずつけて行きます。
両親を見送ったときは喪主を務めましたが、きちんとつけていました。
私にとって香りは「第二の皮膚感覚」、それが私の体臭だと考えているからです。
ただし、あまりに華やかなイメージや拡散性の強い香りは避けるべきです。
白檀(びゃくだん)など木の香気が配合された落ち着いた雰囲気の香りを選ぶのもやはり大人の心遣い。
ほのかな香りを選んでプンプンさせないことも、他の参列者への配慮です。
このほかにも、病気のお見舞いや授業参観日などについてもよく質問があります。
しかし、香水が自分の体臭だという考えにたてば、原則としてタブーはありません。
あるとすれば、それはつけ方に注意することです。
タブーかどうか迷ったときは、どんなときでも「ベースノート」になってから出かければよいのです。
つけて3時間以上たっていれば問題はありません。
もちろん楽しめます。
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